小さな力でダイナミックに動かす 施術の奥義
施術家のマニアックな記事です。
皆さんに有益な情報となるかは分からないですが、、
施術を始めたばかりの人には参考になるかもしれません。
もしくは施術を受けている方もヘェ〜そうなんだと思うかもしれません。
私の施術セッションは小さな動きで、なるべく力を加えず、
けれでもダイナミックに筋肉や骨の位置、細胞組織や体液を動かしていく方法です。
非常に感覚的で非言語な部分なので、伝わらないかもしれませんが、
どんな感じで施術しているのか、
ちょっと書いてみたいと思います。
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体にコンタクトし始める前に必ず、一番最初にどこかにそっと触れ、
ご挨拶します。
「失礼いたします。よろしくお願いいたします。」
今から私の体を使って、少し相手の体に介入するので、その事を体に了承してもらうのです。
声に出してお相手に伝えることもありますが、
声に出さないで、そっと体に触れながらラポール(信頼)を築くことも多いです。
施術に入る前に少し歩いてもらって、体のバランスやひっぱりを目視で確認しますが、
実際に動かし始める前に、もう一度、
体全体のアンバランスや滞り感を
体の一部、大体は足や手に触れた状態で、スキャンニングします。
そして、今日はどこから動かし始めたらいいか相手の体と相談します。
実際に動かしながら触っている時は、
体の表面に手を添えていますが、
手の下では、体の深さを繊細に感じていて、
皮膚なのか、筋肉なのか、骨なのか、内臓なのか、髄液の動きなのか、エネルギーの流れなのか。
仰向けに寝てもらってお腹を触っていても
お腹の表面から、内臓、背骨、背中の裏側まで
何層もCTスキャンのように深さを変えながら、アプローチしていきます。
足部の接触から骨盤、胸部、頭蓋の動きを整え
頭蓋の接触から、胸部、背面、骨盤、脚へと整えていきます。
相手のクライアント様が、どこか部分的に痛みを話している場合は
その痛みがどこから生み出されているか、
体全体を見て、
流れや緊張の偏りを解消し、バランスを整えていきます。
もし、組織の損傷、炎症が見えてくる場合は
細胞修復のための時間がかかる場合があるので、
組織の入れ替えを促すように体に伝えておきます。
この一見ただ手を置いているだけに見えるけれども、
明確に相手の体とコンタクトをとり、ダイナミックに動かしていくには
まず私自身のエネルギー状態をいかにクリアにしておくかがとても重要です。
その為に、
日頃からなるべく疲れを溜めないようにもするし、
私の体に負担が少ない食事なんかも気をつけます。
そして、手を触れる瞬間、
意図する部分を捉えられるように、
私の体の姿勢を地球の重力から一本軸が通ったように(グラウンディング)保っていきます。
相手の体をダイナミックに動かしていく意図はしますが、
動かそうと操作はしません。
むしろ、その体がどちらに動きたいのかに寄り添って、肯定していきます。
だから、非常に強い強張りを持った体は
一度歪みを大きくする方向へ動く場合がほとんどで、
それに抗うことなく、一緒についていくと、
一度歪みを大きくした体は自然と、今一番バランスできる場所へ収まっていきます。
その体が一番良い状態である、
機能的で、流れの良い、柔軟な動きを生み出す体をイメージすることはしていますが、
でもそれに執着せずに。
部分を動かしてはいるけれど、
その部分より、
全体がどう動いていくかを見ている状態。
見ているけど、目で見ている訳ではなく、
目を閉じても見えてくる状態。
私は私でありながら、
相手の体の動きを100%受け入れ共感している状態。
そうやって、本人の意識が拒否したことも
一度全部まるっと受け入れ、
自由にした時、
その体が今この瞬間、
受け入れられる一番良い状態へ
自分の力で動いていきます。
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施術家の方で、体感覚がある方は、
「そう、そう、そう。」となると思います。
この感覚は
私でありながら、『無我』である状態を同時に体現していて、
他人の話を聞く時にも応用ができ、
人間関係の円滑なコミュニケーションにもつながっていくと思います。
何かヒントになれば幸いです。
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